本記事の内容
- 「大倉」についてざっくり解説
- 「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」を温度別に飲んだ感想
- 「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」の個人的評価
記事の信頼性
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国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート37【大倉】
先ほど、僕はこんなツイートをしました。
「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」を買いました。奈良の地酒です。
日本酒好きなら気づいたかもですが、「純米大吟醸なのに超辛口って何よ??」常識の真逆いってるやんこの蔵元。気になるやん。なんで買いましたw
飲んだ感想をブログにアップします。#日本酒 #純米酒 #大倉 pic.twitter.com/Lq4eauZKTS— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) August 29, 2020
日本酒好きなら気づいたかもですが、「純米大吟醸なのに超辛口って何よ??」常識の真逆いってるやんこの蔵元。気になるやん。なんで買いましたw
飲んだ感想をブログにアップします。
日本酒の旅ノート37は、「大倉」について解説します。
日本酒の銘柄「大倉」:3分解説
大倉は、奈良県の地酒です。
奈良といえば日本酒発祥の地とも言われ、春鹿や篠峯、花巴、睡龍など全国的に有名な銘柄がたくさんあります。
そこで、今回ご紹介するのは「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」です。
純米大吟醸なのに大辛口!
この酒を買おうと思ったきっかけです。ふつう純米大吟醸というとやさしい甘味、キレイで華やかな味わいを連想しますよね?
ところが、このお酒には「大辛口」と赤ラベルが貼ってあります。「嘘やろ??」って感じです。
原料米は雄山錦!
純米大吟醸といえば山田錦ですよね?一方、この酒は雄山錦を使っています。
ということで調べました。
雄山錦とは
富山生まれの酒造好適米。やや辛口で濃醇、ふくらみがありバランスがよい味わいが特徴。磨いても割れにくいので大吟醸酒向き。
なるほど、この酒のポイントは原料米である雄山錦にあるようです。
日本酒の銘柄「大倉」:蔵元情報
株式会社大倉本家が蔵元です。
1896年創業、酒蔵としてはわりと新しい方です。だからこそ大切に守らなければならない蔵の歴史があり、それが「山廃仕込み」です。ごく一部の吟醸を除き、全て手間のかかる山廃で仕込むことは一貫しています。
さらっと書きましたけど、これもの凄いことなんです。なぜなら、たいていの酒蔵は、昭和のある時期に桶売りを行っている過去があるんです。桶売りとは、簡単にいうと大手メーカーの下請け製造です。造った酒を大手メーカーに桶で売り、大手メーカーの銘柄で市場に流通する商売です。
奈良にあるほとんどの酒蔵は桶売りに転じていた時も、大倉本家は個性ある山廃造りで醸す自社銘柄「金鼓」を売り続けた。最盛期は6000石を醸していたという。。。
名称 | 株式会社大倉本家 |
創業 | 1896年 |
住所 | 奈良県香芝市鎌田692 |
電話番号 | 0745-52-2018 |
年間数量 | 一升瓶換算で30,000本 |
「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」を温度別に飲んだ感想
購入時はフィルムに包まれています。紫外線を通しにくい素材で瓶を包むことで、酒質の劣化を防ぐ目的のようです。
ジャケ写真です。
緑色の瓶に赤のラベル。最近流行りの「レッド」です。
問題の『大辛口』ラベル。(いや問題ではないんだけど、購買を決めたラベル)
キャップと裏ラベルの写真です。
冷酒でいただく
では開栓。直汲みなので、発酵ガスがシュワシュワ出てきます。
開栓時の様子はこちら(4秒動画)
華やかな香りです。ただ純米大吟醸にしては若干おだやかではあります。ひと口いってみます。
青リンゴのような甘味が下半分、フレッシュな酸が上半分のイメージ。んで、シュワシュワします。鬼のうまさです。
続いて凉冷えで♪
炊き込みご飯と合わせました。ひと口いってみます。
■詳細データ
銘柄 | 大倉 山廃超辛口 純米大吟醸 |
産地 | 奈良県 |
種類 | 純米大吟醸酒 |
精米歩合 | 50% |
原料米 | 雄山錦100% |
日本酒度 | +18前後 |
酸度 | 2.6前後 |
アミノ酸度 | - |
酒母 | 山廃 |
アルコール度数 | 17~18度 |
製造年月 | 2020年8月 |
杜氏 | 大倉 隆彦 |
Amazon公式サイト |
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「大倉 山廃超辛口 純米大吟醸」の個人的評価【5段階】
- 甘味:☆☆☆
- 酸味:☆☆☆☆☆
- 苦味:☆
- 旨味:☆☆
一言でいうと、「常識の真逆をいくオモロイ酒」です。甘く上品な味を想像すると、分厚い酸に驚愕の酒。日本酒度+18度から想像すると、酸の下にあるやさしくキレイな甘味に意表を突かれる酒。両軸のバランスをうまく取った味わいは、蔵元のレベルの高さと手間ひまかけた努力を素直に感じます。
冷酒より涼冷えの方が、飲み込んだ後の酸の戻りがより一層強く感じます。
■向いている方
- 甘みと辛みをバランスよく味わいたい方
- お燗より冷酒好きの方
- オモロイ酒をオモロイと思える方
というわけで、今回は以上です。
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