本記事の内容
- 刈穂を造る蔵元情報
- 刈穂 山廃純米超辛口を飲んだ感想
- 刈穂に関する個人的評価
記事の信頼性
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国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート10【刈穂】
さきほど、僕はこんなツイートをしました。
刈穂の山廃純米を買いました。日本酒度+12、、高い!でも山廃でしょ?旨味ものってるのかなぁ。飲んだ感想を今夜ブログで解説します。辛口派必見です。#日本酒 #刈穂 #辛口 pic.twitter.com/DgWzggx0kQ
— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) June 11, 2020
日本酒の旅ノート10は、「刈穂」について解説します。
日本酒の銘柄「刈穂」:1分解説
今回紹介する日本酒は『刈穂 山廃純米超辛口』です。
「日本酒度+12」のラベルから辛口派に絞った商品だと分かります。ただ、山廃で仕込んでいる分、ドライ一辺倒ではなさそうです。
山廃とは
「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」の略です。山卸とは、米を溶かすのに櫂(かい)ですり潰しながらかき混ぜる工程です。技術革新が進み、山卸をせずに同じ味わいが出せるようになり、その作り方を山廃と呼びます。
米は美山錦と秋の精の2種類が使われています。
美山錦とは
山田錦、五百万石に続く、生産量3位の酒造好適米。東北地方で多く作られ、淡麗でさっぱりとキレのいい味わいが特徴です。
秋の精とは
1986年、秋田県農業試験場で育成され、2000年に品種登録された酒造好適米。美山錦と豊錦の交配種です。
日本酒の銘柄「刈穂」:蔵元情報
蔵元は刈穂酒造株式会社です。
1913年、出羽鶴酒造の兄弟蔵として秋田県神宮寺町(現・大仙市)に創業しました。
刈穂って変わった名前ですよね?由来は百人一首の「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ~」のかりほだそうです。
造られるお酒は全て本醸造以上の特定名称酒、欧米にも輸出され愛飲される銘柄です。
この蔵の特徴は、酒槽(さかふね)で酒を絞る点です。全量を酒槽で搾る蔵は全国的にも珍しく、昔ながらの方法でゆっくり絞られます。
仕込み水は奥州山系の雪どけ水が地下深く浸透し、蔵近くに堆積した砂の層を通って汲み上げられた、秋田県内陸部では珍しい中硬水です。
- 造るお酒は全て特定名称酒、欧米へ輸出されている。
- 全量を昔ながらの酒槽でていねいに絞る
- 中硬水で仕込むことでキレのある味わい
名称 | 刈穂酒造株式会社 |
創業 | 1913年 |
住所 | 秋田県大仙市戸地谷字天ケ沢83-1 |
電話番号 | 0187-63-1224 |
年間数量 |
- |
日本酒の銘柄:刈穂 山廃純米超辛口を飲んだ感想
ジャケ写真です。
ゴールドのジャケに「山廃、超辛口」と書かれています。その上には「日本酒度+12」と別ラベルが貼られています。
キャップと裏ラベルの写真です。
まずは常温で
香りはほとんどありません。完全発酵されているからでしょうか。
口に入れた瞬間、+12から想像してた味とは少し違いました。もちろん甘さはないのですが、ピリピリした超ドライアルコールの辛さではありません。
山廃のおだやかな旨味を後味に感じます。
次はぬる燗(40℃)で
香りは相変わらずおだやか。1口いってみます。
うんま~。旨味がじんわりふくらんで、滋味ある味わい。+12度でもこんだけコクのあるお酒を造れるんですね。
ふくらんだ後のキレがいい!
詳細データ
銘柄 | 刈穂 山廃純米超辛口 |
産地 | 秋田県 |
種類 | 純米酒 |
精米歩合 | 60% |
原料米 | 美山錦、秋の精 |
日本酒度 | +12 |
酸度 | 1.8 |
アミノ酸度 | - |
酒母 | 山廃 |
アルコール度数 | 16.0~16.9度 |
製造年月 | 2020年4月 |
杜氏 | 斎藤 泰幸 |
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日本酒の銘柄「刈穂 山廃純米超辛口」5段階評価
このような人に向いています。
- 辛口派
- スカッとしたドライ感より、コクのある骨太の辛さ
- 冷酒より常温~ぬる燗派
辛さ一辺倒ではなく、山廃のどっしりした太さがあります。
そういう意味では+12っぽくないです。ドライ感を求める辛口派はドストライクではないと思います。コクのある辛さを味わってみたい人向けです。
というわけで、今回は以上です。
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