本記事の内容
- 丸にぼーいち、蔵元に関する情報
- 丸にぼーいち あらばしり原酒 純米吟醸無濾過を飲んだ感想
- 飲んだあとの個人的評価
記事の信頼性
夜は毎日1合たしなみ、舌を鍛えつつゆるく生きています。
国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート2【丸にぼーいち】
先日、僕はこんなツイートをしました。
丸にぼーいち あらばしり原酒 純米吟醸無濾過
マスカットを思わせるフルーティな香り。常温ではグレープフルーツのような苦味が特徴的です
上燗で。さっきの苦味が開いて荒々しい酸のアタックに変わります。波が岸壁にぶつかるような衝撃、新酒あらばしりらしい躍動感があります#日本酒 #純米吟醸 pic.twitter.com/gIIFrtyeYS
— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) April 18, 2020
日本酒の旅ノート2は、「丸にぼーいち」について解説します。
日本酒の銘柄「丸にぼーいち」:1分解説
購入したのはあらばしり原酒 純米吟醸無濾過 袋取りです。分解して説明します。
- あらばしり:もろみを絞り始めた序盤のお酒
- 原酒:絞ったお酒に水を加えていない(加水していない)
- 純米吟醸:水と米のみで造り、その米は40%以上削っている(精米歩合60%以下)
- 無濾過:活性炭などを使ったろ過をしていない
- 袋取り:もろみを袋で吊って自然に垂れてきた日本酒を集める
新潟の酒造好適米『五百万石』100%使用です。新潟の酒造好適米(日本酒専用に作られた米)で、蔵元はほぼ五百万石を使います。全国でみると、山田錦に次ぐ2番目の流通量です。
ココがポイント
発酵後、もろみを搾って日本酒と酒かすに分けます。 もろみの絞り始めを『あらばしり』、中盤を『中汲み(中取り)』、終盤を『責め』といいます。 あらばしりはアミノ酸などが多く含まれ、ガツンと飲みごたえのある味わいです。
蔵元情報
蔵元は下越酒造、新潟駅から南東に50km走った津川という位置にあります。
ここは昔から1年を通して霧が発生しやすく、適度な湿度が微生物の増殖やもろみの発酵を助けます。なぜなら、暖流(大河阿賀野川)と、清流(常浪川)がちょうどここで合流するから。
この豊かな川は夏でも涸れることなく、そのきれいな軟水を使って日本酒を造っています。
年間生産量は3600石、中堅規模の蔵元です。
名称 | 下越酒造 |
創業 | 1880年 |
住所 | 新潟県東蒲原郡阿賀町津川3644番地 |
電話番号 | 0254-92-3211 |
年間数量 | 一升瓶換算で36万本 |
日本酒の銘柄:丸にぼーいち あらばしり原酒 純米吟醸無濾過 袋取り
今回購入したお酒です(一升瓶)。生酒なので冷蔵で売られていました。
生酒とは、火入れと呼ばれる加熱殺菌工程をしていないお酒。酵母が生きたままなので、アルコール発酵が進みます。
裏ラベルです。
まずは冷酒で
マスカットを思わせるフルーティな香り。そして、酸味とグレープフルーツのような苦みがあります。好みはあると思いますが、僕は嫌いじゃない。
五百万石らしいすっきりとした味の軸に少し旨みがのっています。前回の不老泉はお酒だけで完結した味わいでしたが、これは料理に寄り添っていくより食中酒向きです。
燗酒での味わい
続いて上燗で。
米の炊きあがりのような香り。さっきの苦みが無くなり、代わりに荒々しい酸のアタックを感じます。まるで波が岸壁にぶち当たるような、『新酒のあらばしり』らしい躍動感ある味わいです。
銘柄 | 丸にぼーいち あらばしり原酒 純米吟醸無濾過 袋取り |
産地 | 新潟県 |
種類 | 純米吟醸酒 |
精米歩合 | 55% |
原料米 | 五百万石 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.5 |
アミノ酸度 | - |
酒母 | 速醸 |
アルコール度数 | 17度 |
製造年月 | 令和元年12月 |
杜氏 | - |
価格 | 2,838円(1,800ml) |
Amazon公式サイト | なし |
日本酒の銘柄「丸にぼーいち」5段階評価
あらばしりらしい、荒々しさが特徴です。とはいえ、五百万石なので素地を抑えめ、だから暴れすぎません。
枠の外に出ていく粗暴さではなく、個性がありつつ枠の中にあるお酒。
見つけた時は、ぜひ一度飲んでみてください^^
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