国際唎酒師が選ぶ日本酒！銘柄100種類の旅ノート17【蓬莱泉】

シェリー

日本酒銘柄100種類の旅ノート。酒屋 八兵衛の次は？

『蓬莱泉』を紹介するよ

かず

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記事の信頼性

かず

この記事を書く僕は、2016年1月に国際唎酒師を取得しました。
毎日1合たしなみ、舌を鍛えてますよーー！

国際唎酒師が選ぶ日本酒！銘柄100種類の旅ノート17【蓬莱泉】

先ほど、僕はこんなツイートをしました。

蓬莱泉『和』の熟成生酒を買いました。生酒のまま特殊なタンクで1年熟成させた後出荷するお酒、珍しいですよね^^蓬莱泉は愛知の地酒、三河地区の居酒屋はほぼ置いてます。年々出荷量を伸ばして最近は県外でもみかけるように。飲んだ感想を今日ブログで解説します。#日本酒 #蓬莱泉 #地酒 pic.twitter.com/JgtQCD4AwV

— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) July 12, 2020

日本酒の旅ノート17は、「蓬莱泉」について解説します。

日本酒の銘柄「蓬莱泉」：1分解説

蓬莱泉は、愛知県の地酒です。愛知県ではダントツの人気を誇り、特に豊田市や岡崎市など三河地区と呼ばれる地域では、蓬莱泉がない居酒屋は商売になりません。

年々出荷量を伸ばしており、最近では愛知県外でもたびたび見るようになりました。日本酒市場は縮小している中で素晴らしいと思います。

かず

今回紹介する蓬莱泉は、人気の「和」の1年熟成酒です

■「蓬莱泉 熟成生酒 和」の特徴

生のままタンクで1年熟成

日本酒は熟成させることによって、まろやかな味わいになると言われています。

「蓬莱泉 熟成生酒 和」は、原酒の状態で生のままサーマルタンクという特殊なタンクで1年間保管して出荷されます。

かず

冷酒~常温より少し冷えた温度帯がおすすめだそう。冷酒と常温で飲み比べてみます。

年3回の限定出荷品

年3回しか出荷されないので、希少性の高いお酒です。何種類かある限定品の中でも「蓬莱泉 熟成生酒 和」は特に人気の高い商品だそうです。

日本酒の銘柄「蓬莱泉」：蔵元情報

1864年創業の関谷醸造株式会社が蔵元です。日本酒だけでなく焼酎、リキュール、食品なども造っています。

関谷醸造酒造の特徴

酒蔵は、本社蔵と吟醸工房の2ヶ所

酒蔵は2ヶ所あります。珍しいですよね。

メインは本社蔵。自動製麹機で麹（こうじ）をつくり、もろみはコンピュータで温度管理。洗米や浸漬、部屋の温度も機械で管理し、できちゃったではなく酒を造りにいく。最初から設計図を描き、設計図に沿って造っていくことで質の高い酒を目指します。

米は全量契約米、玄米で仕入れて自家製米しています。品種を絞り、同じ農家さんから買うことで、微調整はあるが品質が安定するそうです。

試飲直売所が併設されている

本社蔵に試飲直売所が併設されており、蓬莱泉を買って帰ることができます。「お客さんの顔がみえる」理由で直販に力を入れており、全体の35%は直売所の売り上げだそうです。

かず

交通の便がそれほど良くない場所にも関わらず、遠方からわざわざ「蓬莱泉を求めてやってくる人が絶たえません。

「できちゃった酒」ではなく、「造る酒」

杜氏の遠山氏は越後杜氏の下で10年修行した後、1991年から杜氏に就任しました。造りたい酒の設計図をまず立て、設計図通りに造っていきます。目先や小手先のワザで調整するのではなく、狙った味を安定的に再現する本筋の造りです。

「蓬莱泉 熟成生酒 和」を飲んだ感想【温度別】

ジャケ写真です。

瓶の色ってふつう緑か茶色ですよね？ブルーって珍しくてカッコイイ！

キャップの写真です。何も書かれていないシンプルなものです。

まずは冷酒で

色は透明、上立ち香はマスカットのよう、、、おだやかに香ります。ひと口いっていみます。

かず

洋ナシに酸を加えたような甘酸っぱさが口いっぱいに広がる！！。

「これ本当に1年熟成させてるの？？」と疑うフレッシュさです。造りたてはどんな味なのか？になるレベルです。

かず

杯を重ねると、舌が慣れてまるみを感じ始めました。

このお酒だけで味は完成しています。口さびしければ、ナッツなどの乾きものでOKだと思います。

次は常温手前、ほんの少し冷たさが残る温度帯です

冷酒よりは香りが立ちますが、それでもおだやかな方です。酸味のあるパイナップルのような香りです。ひと口いってみます。

かず

甘味と酸味がほんの少し離れました。甘味のアタック→酸味です。酸の角がとれ、飲みやすい味わいです。

詳細データ

「蓬莱泉 熟成生酒 和」の個人的評価【5段階】

一言でいうと、「甘酸っぱいお酒」です。お酒だけで味が完成しているので、食事と一緒というよりお酒そのものを愉しむイメージ。熟成っぽさはありません。

キリっといきたいなら冷酒、おだやかにまるくなら常温手前の温度帯がおすすめです。

■向いている方

というわけで、今回は以上です。