本記事の内容
- 「宮の雪」についてざっくり解説
- 「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」を温度別に飲んだ感想
- 「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」の個人的評価
記事の信頼性
毎日1合たしなみ、舌を鍛えてますよーー!
国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート46【宮の雪】
先日、僕はこんなツイートをしました。
「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」を買いました。三重の地酒です。
伊勢志摩サミット開催中の様々な場面で各国首相に提供され、一気に評価が上がりました。而今や作は今でもプレミア品🍶
そんな中、この酒は去年のIWC純米部門で世界一を受賞✨温度別に飲んで感想を記事にします#日本酒 #純米酒 #宮の雪 pic.twitter.com/utAE9RArCD— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) September 26, 2020
伊勢志摩サミット開催中の様々な場面で各国首相に提供され、一気に評価が上がりました。而今や作は今でもプレミア品🍶
そんな中、この酒は去年のIWC純米部門で世界一を受賞✨温度別に飲んで感想を記事にします。
日本酒の旅ノート46は、「宮の雪」について解説します。
日本酒の銘柄「宮の雪」:3分解説
宮の雪は、三重県の地酒です。
「三重県って日本酒あるの!?伊勢えび、松坂牛、牡蠣じゃね??」って思った方、正解です!!
日本酒ファンなら知っていると思いますが、「三重の地酒は?」と問われると「あぁ、あれとあれと・・・」と2~3銘柄出てくるのではないでしょうか?
2016年伊勢志摩サミットの様々な場面で、各国首脳に紹介されました。「而今(じこん)」、「作(ざく)」、「酒屋 八兵衛」など全国的に有名な銘柄が多くあります。
そんな中、今回ご紹介するのは「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」です。
『IWC 2019 純米酒の部』世界第1位受賞!
IWCとは
IWCとは、インターナショナル・ワイン・チャレンジを指し、世界最大規模の酒類コンテストです。1984年創設、毎年ロンドンで行われています。
IWCの「SAKE部門」は、2007年に誕生しました。審査結果に応じて「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」が与えられます。
■『IWC 2019 純米酒の部』ゴールドメダル受賞酒一覧
- AKABU 純米酒(岩手県)
- 黒麹仕込 純米原酒 天の戸 天黒(秋田県)
- 栄光冨士 純米 純月(山形県)
- 松の寿 純米 とちぎ酒14(栃木県)
- 来福 特別純米(茨城県)
- 七賢 風凛美山(山梨県)
- 高砂 山廃純米辛口(静岡県)
- 越の誉 淡麗純米 彩(新潟県)
- 三笑楽 山廃純米(富山県)
- 宮の雪 山廃仕込 特別純米酒(三重県)
- 作 玄乃智(三重県)
- カネナカ 生もと純米(山口県)
さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒のなかで、特に優れたものに対して「トロフィー」の栄誉が与えられます。そこで見事、「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」がトロフィー賞を受賞しました!!
酒米は神の穂を使用
「神の穂、あーあれね♪」ってピンとくる人、、、もはや全日本人の1%に入っている日本酒変態ですww
神の穂とは酒米のブランド名です、三重県のみで年間約150トン栽培されており、全体のわずか0.2%の割合です。
神の穂とは
三重県で開発された酒造好適米の品種。やわらかく優しい酒質に仕上がるのが特徴です。辛口というより旨口の印象です。
日本酒の銘柄「宮の雪」:蔵元情報
1846年創業、株式会社宮崎本店が蔵元です。
四日市市から車で15程走った楠町にあり、175年続く老舗蔵です。鈴鹿山麓系の伏流水で超軟水なのが特徴、この地は昔から酒造りに恵まれた環境で、昭和初期には30軒以上の焼酎の蔵元がありました。
今では宮崎本店がそれらを全部引き受けて、8000坪にもなる大きな蔵となっています。
2018年、「宮の雪」の新しい酒蔵が稼働
宮崎本店は2017年、清酒「宮の雪」の酒蔵に投資を決断、翌2018年から新酒蔵が稼働しています。
- 自社で精米した米を3階で洗米→蒸米
- 浸漬時間は杜氏により秒単位で管理
- 麹の状態は常にデータ管理される
- 発酵タンクは魔法瓶のような構造。周りを不凍液が循環し、常に温度管理
- そのうえ、毎日人の手で攪拌
名称 | 株式会社宮崎本店 |
創業 | 1846年 |
住所 | 三重県四日市市楠町南五味塚972番地 |
電話番号 | 059-397-3111 |
年間数量 |
‐ |
「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」を飲んだ感想
ジャケ写真です。
茶色の瓶にワインレッドのラベル。デザインはちょっと古い印象ですよね。
山廃とは
「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」の略です。「山卸」とは、米を発酵させる際に櫂(かい)かき混ぜながらすり潰す工程のこと。明治に入り、「寝ずに行う山卸を廃止して何とか造れないものか?」と試行錯誤した結果、開発されたのが山廃という造り方です。
キャップと裏ラベルの写真です。
冷酒でいただく
香りは控えめ、爽やかな上立ち香です。色は淡黄色。ひと口いってみます。
次は常温で
ヨーグルトやサワークリームのような香り。ひと口いってみます。
最後はぬる燗で
ひと口いってみます。
詳細データ
銘柄 | 宮の雪 山廃仕込 特別純米酒 |
産地 | 三重県 |
種類 | 特別純米酒 |
精米歩合 | 60% |
原料米 | 三重県産神の穂100% |
日本酒度 | ‐ |
酸度 | ‐ |
アミノ酸度 | ‐ |
酒母 | 山廃 |
アルコール度数 | 15度 |
製造年月 | 2020年9月 |
杜氏 | ‐ |
Amazon公式サイト | 詳しくはコチラ |
「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」の個人的評価【5段階】
- 甘味:☆☆
- 酸味:☆☆☆☆
- 苦味:☆☆
- 旨味:☆☆☆☆
一言でいうと「重たくない山廃」、あだ名をつけると「鋭利なロングソード」。
刃渡りはあるけど重くない、素晴らしいキレです。
■向いている方
- 硬い山廃の飲み方をミスった山廃アレルギーの方
- 甘味が控えめ、どっしりしすぎない酒質を好む方
- 酸と旨味のバランスを味わいたい方
というわけで、今回は以上です。
-
【2020】国際唎酒師が飲んだおすすめ日本酒トップ5【初心者OK】
ふりがな
続きを見る