国際唎酒師が選ぶ日本酒！銘柄100種類の旅ノート20【大信州 ケグドラフト】

シェリー

日本酒銘柄100種類の旅ノート。一念不動の次は？

『大信州のケグドラフト』を紹介するよ

かず

本記事の内容

記事の信頼性

かず

この記事を書く僕は、2016年1月に国際唎酒師を取得しました。
夜は毎日1合たしなみ、舌を鍛えつつゆるく生きています。

国際唎酒師が選ぶ日本酒！銘柄100種類の旅ノート20【大信州（ケグドラフト）】

さきほど、僕はこんなツイートをしました。

大信州の純米吟醸が生サーバーで量り売りされてました。真空で保管される構造で酒蔵で搾った鮮度そのままだそう。「ふつうの大信州と全然違うよ」と酒屋のマスターが言うので、買って飲んでみることにしました。正直な感想を今夜ブログにアップします。#日本酒 #純米酒 #大信州 pic.twitter.com/MDa2E5qj1B

— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) July 19, 2020

日本酒の旅ノート20は、「大信州 ケグドラフト」について解説します。

日本酒の銘柄「大信州 ケグドラフト」：3分解説

『大信州』は、長野にある大信州酒造(株)が造る日本酒です。

米は玄米で仕入れ、自分たちの目で確認しながら全量自家精米するこだわりです。

今回購入したのは、超辛口純米吟醸 無濾過生原酒のケグドラフトです。長野県産の契約栽培米のみを使用した辛口ベースのお酒。その搾りたてをケグドラフトで真空保管して出荷したものです。

■ケグ・ドラフトとは？

馴染みの酒屋で何を買おうか迷っていたら、マスターが話しかけてくれました。

Aさん

大信州のクド・ドラフトがオススメだけどどう？僕たちが酒蔵で飲む、搾りたてそのままが味わえるよ！

へーふつうの大信州と違うんですか？

かず

Aさん

全然違う！僕らが飲む蔵での搾りたてとほぼ変わらないフレッシュさやで。あるのは前から知ってたけど、10Lと業務用なんで迷ってたんだよね。でも今回思い切って入れて量り売りしてみると、めっちゃ好評で！もうすぐ無くなるんでよかったらどう？少し高いけどね。

ということで、買って飲んでみることにしました。

蔵元情報

蔵元は大信州酒造、創業は明治21年創業。本社は松本、蔵は豊野にあります。
本社は松本駅から西に車で11分の位置にあり、専売所が併設されています。

この蔵の特徴は、米を全て玄米で調達している点です。米の良し悪しは玄米を見て判断し、購入した玄米は全て自分たちで精米しています。

水は、北アルプスの雪解け天然水をわざわざ取水しています。

機械化による効率化・味の均質化は図らず、人の手を尽くすことで突き抜けた酒ができると考えています。

2020年、本社工場に醸造棟・蒸留所を増設することを発表しました。投資額は6.4億円です。

日本酒の銘柄：大信州 超辛口純米吟醸 無濾過生原酒 ケグドラフト

ケグドラフトは冷蔵保管されているので、扉を開けたまま量り売りを行います。

分かりにくいですがサーバーの中に風船があり、その中にお酒が入っています。風船とサーバーの間にある空気をポンピングして圧縮します。サイズは10Ｌのみだそうです。

右手でピストンをシュコシュコ押して内部に圧をかけています

サーバーと風船の間にある空気が圧縮され、元に戻ろうとする力を利用して風船内のお酒を押し出します。

かず

これは楽しみーー！！今回は冷酒のみですね

冷酒でいただく

かず

300ml瓶になみなみ注いでくれました

青リンゴのような爽やかな香り。控えめです。それでは、ひとくち。

かず

ナニコレ？うっま！！！こんな酒今まで飲んだことないわ！！！

舌の上で細かい泡がピチピチ立ち、経験したことのない新鮮さです。微生物が生きていることを実感できます。そして、一切の雑味がない。これも初めての経験。まるで1本の滑らかな絹糸が喉の奥へスゥーっと落ちていくような無垢さ。。

アルコール感が全くなく、青リンゴジュースに限りなく近い。甘味は控えめで透明感のある味です。

かず

蔵訪問しているマスターはこんな酒を飲んでるのか…羨ましすぎる！！

日本酒の銘柄「大信州 超辛口純米吟醸 無濾過生原酒 ケグドラフト」5段階評価

一言でいうと、「最も鮮度の高いお酒」です。純米酒のうまさを知った時に受けた衝撃以来のインパクトです。「搾りたての大信州ってこんなにうまいんや…」と、掛け値なしに思いました。

おそらく大信州に限った話ではなく、丹精込めて造った純米酒すべてに言えることなんでしょう。搾りたてをストレスなく流通できれば、日本酒の消費量は必ず回復に向かうと思います。

かず

ケグドラフトについて調べました。大信州を含めて10銘柄で採用されているようです。見つけた時は迷わず飲んでみてください。日本酒の常識枠が外れると思います。

■向いている方

というわけで、今回は以上です。