本記事の内容
- 「竹泉」についてざっくり解説
- 「竹泉 純米酒 鳶色Vintage」を温度別に飲んだ感想
- 「竹泉 純米酒 鳶色Vintage」の個人的評価
記事の信頼性
毎日1合たしなみ、舌を鍛えてますよーー!
国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート43【竹泉】
先ほど、僕はこんなツイートをしました。
「竹泉 純米酒 香色Vintage」を買いました。兵庫の地酒です。
このお酒、今年買った40銘柄の中で買う時1番ビックリしました❗️1つは5年熟成、もう1つは価格😳試飲すると…クオリティと価格が全然合っていません!
常温〜熱燗と温度別に飲んだ感想を今夜ブログにアップします✨#日本酒 #純米酒 #竹泉 pic.twitter.com/xu4xrdEBi8— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) September 13, 2020
このお酒、今年買った40銘柄の中で買う時1番ビックリしました❗️1つは5年熟成、もう1つは価格😳試飲すると…クオリティと価格が全然合っていません!
常温〜熱燗と温度別に飲んだ感想を今夜ブログにアップします。
日本酒の旅ノート43は、「竹泉」について解説します。
日本酒の銘柄「竹泉」:3分解説
竹泉は、兵庫県の地酒です。
兵庫県は六甲の宮水を有する灘に大手酒造メーカーが集まっており、日本酒の生産量が全国1位です。酒米の王様である山田錦の生産量も日本一ですね。
なんですが、竹泉は灘ではなく朝来という兵庫県北部で造られています。(後述します)
竹泉は、全国的にみても珍しいオモロイ酒です!!そんな中、今回ご紹介するのは「竹泉 純米酒 鳶色Vintage 」です。
5年熟成の純米酒(長っ!!)
「何かオモロイ酒はないかなぁ」と寄った阪急百貨店の試飲売り場での出来事。3酒蔵が出展しており、スタッフから説明を受けた時、衝撃が走りました!!
知っている人もいるかもですが、多くの蔵元は基本熟成をしたがりません。なぜなら、シンプルに金にならないから。
熟成するということは、蔵に置いておかないといけない。保管のあいだ一銭にもならない上に、地震や台風などで一気に失う在庫リスクが伴う。つまり、造った年に売れないのでキャッシュフローが悪くなるんです。
5年熟成にしてはあり得ない価格!!
そして、驚いたのが価格!!な、な、なんと四合瓶(720ml)で1,200円、一升瓶(1800ml)だと2200円!!!
試飲で味を確かめた後、四合瓶を購入しました。
コスパでいうと間違いなく一升瓶。正直迷ったけど、当ブログ管理人として、多くの日本酒を飲んで情報発信する使命が僕にはあります。
最終的には前頭前野が働いて、四合瓶を選択しました(笑)
日本酒の銘柄「竹泉」:蔵元情報
1702年創業、田治米合名会社が蔵元です。
姫路から播但道を北に30分ほど走った朝来市にあり、300年続く老舗蔵です。中国山脈の清純な伏流水に魅了され、和泉の国より移ってきたのが田治米合名会社の始まりです。
円山川上流の清流「竹の川」の水を使用したことに由来して、、竹泉の「竹」がつけられました。現在でも、敷地内の井戸水により仕込みが行われます。
2012年酒造年度から、全量純米酒に切り替えました。理念は、『一粒の米にも無限の力あり』。米の旨味や力を最大限に発揮する仕込みを心がけています。
■米にこだわった日本酒造り
たとえば、兵庫県産「山田錦」、岡山県産「雄町」、福井県産「五百万石」、滋賀県産「玉栄」など、酒質やコンセプトに合わせて選択しています。
選んだ米をしっかり磨き、米の旨味を引き出す酒造りを営んでいます。
関西では定期的に試飲会を開いています。次回の試飲会は、阪急百貨店で2020年10月14日(水)~20日(火)とのこと。
ぜひ自分の舌で飲み比べてください。
一方、関東ではあまり知られていないかもですが、全国新酒鑑評会で何度も最高位金賞を受賞している実力派です。
名称 | 田治米合名会社 |
創業 | 1702年 |
住所 | 兵庫県朝来市山東町矢名瀬町545 |
電話番号 | 079-676-2033 |
年間数量 |
- |
「竹泉 純米酒 鳶色Vintage」を飲んだ感想
ジャケ写真です。
茶色の瓶に白のラベル。情報がぎっしり載っています。正面右上に「BY2015」とあり、正真正銘5年熟成の日本酒です。
キャップの写真です。
常温でいただく
ウイスキーや紹興酒に似た熟成香。飴を煮詰めたような深い香りです。ひと口いってみます。
次は期待の熱燗でいただく♪
カラメルのような香り。栗ご飯とアジの南蛮漬けに合わせました。ひと口いってみます。
温度が下がってきて、ぬる燗(40℃)あたりで味のふくらみが最強になります。例えるなら大豆と納豆。納豆嫌いの人には全く伝わらないかもですが、納豆の方が大豆より深い旨味がありますよね。嫌いな人は苦いと感じる一方、好きな人は旨味やコクと感じます。
「竹泉 純米酒 鳶色Vintage」は、5年間の熟成によりたっぷり旨味がのった深い味わいといえます。
詳細データ
銘柄 | 竹泉 純米酒 鳶色Vintage |
産地 | 兵庫県 |
種類 | 純米酒 |
精米歩合 | 65% |
原料米 | どんとこい米(朝来市産) |
日本酒度 | ‐ |
酸度 | ‐ |
アミノ酸度 | ‐ |
酒母 | 速醸 |
アルコール度数 | 16~17度 |
製造年月 | 2020年9月 |
杜氏 | |
Amazon公式サイト | 詳しくはこちら |
「竹泉 純米酒 鳶色Vintage」の個人的評価【5段階】
- 甘味:☆
- 酸味:☆☆
- 苦味:☆☆☆☆
- 旨味:☆☆☆☆
一言でいうと、「紹興酒のような深みのある熟酒」です。
円熟した独特の旨さが特徴です。なのに、たった1,200円!日本酒ファンからするとあり得ない価格です。
逆に、お燗で飲むつもりじゃない人は買わないでください。シンプルに苦くてマズイと感じます。なぜなら、竹泉を初めて飲んだ時の僕がそうだったから。2017年の冬だったと思います。当時はまだ熟酒というものを知らず、冷酒で飲みました…
■向いている方
- お燗が大好きな方
- 熟成でしか得られない独特の旨味が好きな方
- ダシ系の料理に合う燗酒を探している方
というわけで、今回は以上です。
-
【2020】国際唎酒師が飲んだおすすめ日本酒トップ5【初心者OK】
ふりがな
続きを見る