本記事の内容
- 「真澄」についてざっくり解説
- 「真澄 茅色 KAYA 純米」を温度別に飲んだ感想
- 「真澄 茅色 KAYA 純米」の個人的評価
記事の信頼性
毎日1合たしなみ、舌を鍛えてますよーー!
国際唎酒師が選ぶ日本酒!銘柄100種類の旅ノート24【真澄】
先ほど、僕はこんなツイートをしました。
「真澄 茅色 KAYA 純米」を買いました。定番品がリニューアルされてラベルがスタイリッシュに^^信州諏訪を代表する銘柄です。色々な温度帯で飲んだ感想を今夜ブログにアップします。#日本酒 #純米酒 #真澄 pic.twitter.com/E7Xq3lw9qC
— かず@TOEIC900超え (@kaz_toeic950) August 4, 2020
日本酒の旅ノート24は、「真澄」について解説します。
日本酒の銘柄「真澄」:3分解説
真澄は、長野県の地酒です。日本酒通には7号酵母の発祥蔵で馴染みのある銘柄です。
今回紹介するお酒は、「真澄 茅色 KAYA 純米」です。
p>
■「真澄 茅色 KAYA 純米」の特徴
- 日本酒酵母は7号酵母を使用
- 2種類の長野県産米を使用
- 精米歩合を抑えた米本来の甘みと旨み
日本酒酵母は7号酵母を使用
酵母とは、米のデンプンが分解してできた糖分をアルコールに変えてくれる発酵菌です。
日本酒酵母には色々な種類があり、どの酵母を使うかによって日本酒の香りや味わいが大きく変わります。7号酵母は落ち着いた香りとバランスのとれた味わいが特徴で、真澄を造る蔵から発見されました。
発見から60年以上経った今でも、全国の約6割の酒蔵で使われています。
2種類の長野県産米を使用
「真澄 茅色 KAYA 純米」は、品種と産地のはっきりした2種類の米を玄米で仕入れ、自社蔵の精米工場で精米しています。
- 長野県産 美山錦
- 長野県上伊那地区産 ひとごこち
美山錦とは
山田錦、五百万石に続く、生産量3位の酒造好適米。東北地方で多く作られ、淡麗でさっぱりとキレのいい味わいが特徴です。
ひとごこちとは
美山錦の後に長野県農事試験場で開発された酒造好適米です。キレのある淡麗で味に幅があるのが特徴です。
2種類の信州米と水だけで造られた「真澄 茅色 KAYA 純米」。黄金の田んぼでなびく風景をイメージして名付けられたお酒です。
精米歩合を抑えた米本来の甘みと旨み
上述した2種類の米を70%精米し、米本来のもつ甘みと旨みを感じるように造りました。素材そのものの味わいを感じていただけます。
日本酒の銘柄「真澄」:蔵元情報
1945年創業、宮坂醸造株式会社が蔵元です。
霧ヶ峰の麓に広がる高原盆地にあり、清冽な水と冷涼な気候に恵まれています。
創業以来続く諏訪蔵と1982年に建設された富士見蔵があり、どちらも信州の山を流れて自然ろ過された井戸水を使っています。
- 諏訪蔵:霧ヶ峰伏流水を使用、硬度3.0
- 富士見蔵:入笠山伏流水を使用、硬度4.5
宮坂醸造株式会社の特徴
- 4つの夢
- 7号回帰
- 社会貢献、活動
4つの夢
- 上質な真澄を最適な状態でお客様へ
- 真澄でお客様の食卓を和やかに
- 人と街に優しい真澄に
- 日本酒を世界酒へ
顧客ファーストが根本にあります。「真澄を飲んでくださるお客様に何ができるだろう?」と常に試行錯誤しています。
7号回帰
7号酵母は諏訪蔵で発見され、日本酒の安定醸造と品質の向上に大きな影響を与えました。そんな7号酵母発祥蔵として、もう一度原点に立ち戻ろうという考えが、蔵にはあると思います。
■7号酵母の特徴
- 落ち着いた香りとバランスのとれた味わい
- 全酒蔵の約6割が使用している人気酵母
- 香りをおさえた落ち着きのある純米酒に使用
社会貢献、活動
宮坂醸造では、2つの社会貢献活動を実施しています。
- 赤十字の法人社員として活動支援
- 松本山雅FCのオフィシャルスポンサー
赤十字は昭和40年代から、松本山雅FCのスポンサーは2015年に開始しました。地元の日本赤十字社の法人社員として活動を支援しています。
名称 | 宮坂醸造株式会社 |
創業 | 1662年 |
住所 | 長野県諏訪市元町1-16 |
電話番号 | 0266-52-6161 |
年間数量 |
‐ |
「真澄 茅色 KAYA 純米」を飲んだ感想
ジャケ写真です。
茶色の茅色のラベル、名前にふさわしい色ですね。収穫期の田んぼを連想させます。
1枚の長いラベルとなっています。銘柄はラベル中央がふつうですがこのお酒は右側にあり、巻物のように左に向かって読んでいきます。
キャップの写真です。
開ける時に手を切らないようにキャップは樹脂製です。開封箇所からクルクル剥がしていきます。
冷酒でいただく
色は透明、香りは控えめですが華やか系です。ひと口いっていみます。
凛とした清涼感のある味わいです。甘味や旨味の起伏が少なく、ストレートで平坦な印象です。
次は常温で♪
香りは相変わらず控えめです。ひと口いってみます。
米の旨味と穏やかな酸がググっと立ちます。
飾り気のない米本来の味わいです。
最後は燗で
上燗(45℃)からいきます。常温の時に比べて米の香りがします。ひと口いってみます。
ぬる燗(40℃)で上燗の尖りがなくなり、甘味・酸味。旨味がまとまります。バランスがとても良くなり、個人的には1番好みの味です。
詳細データ
銘柄 | 真澄 茅色 KAYA 純米 |
産地 | 長野県 |
種類 | 純米酒 |
精米歩合 | 70% |
原料米 | 長野県産美山錦&ひとごこち |
日本酒度 | ‐ |
酸度 | ‐ |
アミノ酸度 | ‐ |
酒母 | 速醸 |
アルコール度数 | 14度 |
製造年月 | 2020年3月 |
杜氏 | ‐ |
Amazon公式サイト | 詳しくはコチラ |
「真澄 茅色 KAYA 純米」の個人的評価【5段階】
- 甘味:☆
- 酸味:☆☆☆
- 苦味:☆
- 旨味:☆☆☆
一言でいうと、「バランスの良い穏やかな酒」です。
3年前程に真澄の味の記憶に比べて苦味が弱くなった印象です。
■向いている方
- 穏やかでスッキリした味わいを好む方
- 食事を選ばずごはんを食べながら飲みたい方
- 尖りがなく飽きのこない、清涼感のある味わいを求める方
というわけで、今回は以上です。
-
【2020】国際唎酒師が飲んだおすすめ日本酒トップ5【初心者OK】
ふりがな
続きを見る