何を基準にどうやって選んだらいいか?教えてほしいにゃあ。
このような疑問にこたえます。
本記事の内容
- 【日本酒の選び方】初心者がまずおさえるべき1つのコト
- 初心者向け日本酒の選び方【味わい】
- 初心者向け日本酒の選び方【量】
- 初心者向け日本酒の選び方【価格】
記事の信頼性
毎晩1合たしなみ、舌を鍛えつつ人生ゆるく生きています。
【国際唎酒師が教える】日本酒の選び方は簡単です(初心者向け)
結論は、「純米酒を選ぶこと」です。
なぜ純米酒を選ぶのか?
純米酒とは、米と水だけを原料にしてつくった日本酒です。
冷静に考えて、米と水だけお酒ができるって凄くないですか?毎日食べてるごはんと同じです。
たまに「日本酒は悪酔いするわ」とか言う人がいますが、添加物が入った安い日本酒を飲んだ経験があって日本酒に対する悪いイメージを持っていることがほとんどです。
米を主食にする日本人が、米と水だけでつくられる日本酒が体に合わないのはむしろレアケースです。
純米酒こそ、昔から日本人のそばにあり続けているお酒なのです。
初心者向け日本酒の選び方【味わい】
精米歩合と日本酒度に注目します。
精米歩合とは米の削り具合
どれだけ削った米を使っているかが分かります。たとえば精米歩合70%なら、外側30%を削り落とした米を原料に使っています。
有名な獺祭には「純米大吟醸 磨き二割三分」という精米歩合23%、つまり77%を削った米で作っているものがあります。
なぜ削るのかというと、米は外側にタンパク質や脂質、内側にでんぷんが多く含まれているので、削って雑味を取り除きます。
「じゃあ、精米歩合が低い方が美味しいの?」というと、そうでもないのが日本酒の奥が深い点です。
精米歩合が低いときれいな味わい、高いと旨味どっしり
たとえば獺祭二割三分は、ほぼでんぷんでつくられるので白ワインのような華やかできれいな味わいです。
一方、精米歩合が80%なら旨味がのってどっしりした味わいです。
なぜならタンパク質が分解されたアミノ酸を多く含んでいるから。
つまり、精米歩合である程度味を予想することができます。
精米歩合70%を基準と考えて、色々ふって飲んでみると楽しいですよ^^
精米歩合により純米酒の名称が変わります。
- 精米歩合50%以下:純米大吟醸
- 精米歩合60%以下:純米吟醸
- 精米歩合61%以上:純米酒
日本酒度とは
「日本酒の中にどれだけ糖分が残っているか?」を数値化したものです。
マイナスだと甘口、プラスだと辛口と判断します。
日本酒は糖をアルコール発酵してつくられるので、「どこまで発酵を進めるか?」により日本酒度は決まります。
初心者向け日本酒の選び方【量】
結論は、「店だと1合、買うなら4合瓶」です。
1合とは180ml、とっくり1本分です。
2人でも1合で問題ないです。
たまに「1合は少なすぎて店に悪い?」と思う方がいますが、問題ないので安心して頼んでください。
買う場合は、4合瓶がおすすめです。
なぜなら重くない、保管にかさばらない、リーズナブルだからです。
初心者向け日本酒の選び方【購入価格】
結論は、「1,200~2,000円の4合瓶純米酒」です。
上述のように、米を削れば華やかできれいな味わいになります。
一方、旨味は薄れるので線の細い日本酒ともいえます。
逆に精米歩合70%なら、ある程度の旨味がのっています。
1,200~2,000円の価格帯で純米酒のおいしさ、奥深さは十分体験することができます。
ぬる燗~上燗にすると、味がふくらみなお良しです。
【まとめ】日本酒の選び方に正解はない(初心者に伝えたい)
ある日本酒販売店で、老夫婦がこんな会話をしていました。
「なんでみんな獺祭なんやろう。おいしいお酒って獺祭以外にもたくさんあるのにねぇ…」
この会話はなぜかとても記憶に残りました。
その通りだと思います。
いろいろな純米酒を飲んでいくと、頭の中に味のカテゴリができていきます。
「あ、これは〇〇と似た味だな」、「〇〇に旨味を足した感じだな」等、点と点が繋がってグループになっていきます^^