住宅街で周りに薪ストーブユーザーがいない環境です。周辺の人の理解を得て、関係をこじらせずに薪ストーブライフを楽しんでいきたい!実際導入したユーザーの経験談や気をつけるべきポイント・コツ等を教えてください。
このような疑問にこたえます。
本記事の内容
- 気をつけるポイントを7つ紹介
- 苦情の原因と対策
- 苦情の多くは1年目に起こる
記事の信頼性
春~秋は薪集め、冬は薪ストーブと日本酒でゆるく過ごしてます。
【薪ストーブのある家】苦情ゼロの使い方!ポイントを7つ紹介(3年目)
気をつけている7点をまとめました。
- 薪の乾燥
- 薪の種類の使い分け
- 焚きつけ方
- 焚きつけの時間
- 薪以外は燃やさない
- 着火剤の種類
- 近隣とのコミュニケーション
薪の乾燥
薪の乾燥は最も重要な要素です。含水率18%以下が理想とされています。
「含水率なんてどうやって分かるの?」と思うかもですが、含水率を測定できる器具があるんですよね。
僕はAmazonでデジタル木材水分計を1,880円で買いました。
尖った金属のセンサーが4つあり、これらを薪に刺すと含水率がデジタルで表示されます。
2年経ちましたがふつうに使えます。安いし、特にこだわりがなければこれで十分かなという感じです。
含水率18%をクリアするには、2年乾燥が理想です。樹種や薪の太さによって乾燥スピードが違うので、1年でクリアする場合もあります。
少なくとも1年は乾燥させたいところです。なので初年度は購入も検討した方が良いと思います。
薪の種類の使い分け
- 針葉樹:燃えやすい、煙が出やすい
- 広葉樹:燃えにくいが長もち、煙は比較的少ない
燃えやすい針葉樹を焚きつけに使い、なるべく早く炉内の温度を上げます。そうすることにより、煙が出る時間を短くします。
巡行運転後は広葉樹を使うと、薪をくべる回数を減らすことができますね。扉を開けたり、新しい薪を入れると炉内温度が下がるので、その頻度を減らす目的です。
焚きつけ方
炎の通り道を確保して薪を置く工夫をします。
井形に組んだり、
円すい型に組んだり。
こうすることにより、焚きつけの火がまわりやすくなります。(燻される木が減ります)
焚きつけの時間
朝早く起きて、周囲が目覚める前に焚きつけを行います。
薪ストーブを正しく使えば、煙が出るのは焚きつけの時だけです。
巡行運転に入れば安心です^^
薪以外は燃やさない
焚きつけ材に新聞紙や牛乳パック、乾燥させたミカンの皮等を使ってる人がいます。
確かに燃えやすいですが、煙の原因になります。
着火剤の種類
石油由来成分を含んでいる着火剤は、独特のニオイがします。なので、苦情対策をするなら着火剤の成分を選ぶとベターです。
僕のおすすめはウェーバーです。EU産おが屑100%使用、化学成分を一切使用していません。1個当たり16円、燃焼時間も長いです。
近隣とのコミュニケーション
そもそも近隣住民との関係が悪いなら、どんな対策も意味ないですよね。
普段から笑顔で挨拶を。挨拶だけで終わらず、「今日はいい天気ですね。ご機嫌良さそうですが、なにかいいことあったんですか?」と、挨拶の後さらに2つ繋げると会話を広げることができます。
普段からよく喋っていれば、何か問題が起きた時でも話し合いで解決に持っていけるはず。
逆に仲悪いところにトラブルだと、一気にバトルの展開になるので要注意です。
【薪ストーブのある家】苦情の原因と対策
結論からいうと、「煙とニオイ」です。
原因と対策
煙・ニオイの原因は不完全燃焼です。
薪が燻されると黒い煙が発生します。 新しく薪を追加した時、すぐに炎で包まれるようにします。熾火が長く続いた後だと、端から燃え始めたり、炎が立たない場合があります。
この時は黒い煙やニオイが出るので、薪を投入するタイミングに気をつけて下さい。
室内のニオイとその対策
ニオイの原因は煙の逆流です。炉内が暖まっていない焚きつけ時に起こることがあります。
- 窓を少し開ける
- 薪ストーブの扉を少し開ける
- 換気扇を消しておく
このあたりの対策をうてば、煙突効果で上昇していきます。
炉内全体に火が回れば、窓も扉も閉めていいですし、換気扇を使っても室内に逆流してこないです。すでに上昇気流ができあがっているので。
【薪ストーブのある家】苦情の多くは1年目に起こる
薪ストーブ専門店に教わった使い方を守る
薪ストーブを導入すると、専門のスタッフが焚きつけのレクチャーをしてくれるはずです。
その様子をビデオに撮っておくと、正しい使い方を身につけることができます。
初心者が注意すべきポイントです。
- 薪のくべ方
- 着火剤の置き方
- 空気道の確保
- 追加投入する薪のタイミング
- 空気の絞り方とタイミング
雨の日に数回練習する
新品の薪ストーブは、最初の数回慣らし運転が必要です。
新品は煙やニオイが出るので、日が沈んだあとにします。特に雨の日を狙うと拡散しません。
炉内の底に灰を2~3cm溜めていきます。5cm溜まると多すぎるので一部捨てましょう。
【薪ストーブのある家】苦情ゼロの使い方!(まとめ)
- 対策のポイントは7つ
- 苦情の原因は煙とニオイ
- 苦情の多くは1年目に起こる
煙やニオイに対する反応は人それぞれです。 赤ちゃんや高齢者がいる家庭など、家庭環境によっても左右されることが予想されるので、できることをきっちりと行いましょう。
その上で苦情を受けた場合は、『昼間は焚かない』や『週末だ』のように話し合いで折り合いをつけたいものです。 薪割りやチェーンソーの音にも気をつけましょう。
というわけで、今回は以上です。