本記事の内容
- 日本酒のコアな4種類を厳選紹介
- 種類の違いについて
- 純米大吟醸が必ずしも1番でない理由
記事の信頼性
毎晩1合たしなみ、舌を鍛えつつ人生ゆるく生きています。
ややこしすぎる日本酒の種類|コア部分に絞った一覧です【初心者向け】
日本酒の種類は全部で9種類です。
- 純米大吟醸
- 純米吟醸
- 純米
- 特別純米
- 大吟醸
- 吟醸
- 本醸造
- 特別本醸造
- 普通酒
「これだけ覚えればOK!」の4種類にギュッと絞ります。
- 純米大吟醸
- 純米吟醸
- 純米
- 本醸造
【かんたん】日本酒の種類
先ほどのコア4種類を1文で解説します。
- 純米大吟醸:米と水だけで造られる、精米歩合50%以下
- 純米吟醸:米と水だけで造られる、精米歩合60%以下
- 純米:米と水だけで造られる
- 本醸造:米、水、醸造アルコールで造られる、精米歩合70%以下
精米歩合とは
酒米は周りにタンパク質や脂質、中にデンプンが多くあります。アルコール発酵の原料となるデンプンを取り出す為に米の周りを削る(磨く)ことを精米と言い、削った後の割合を精米歩合といいます。
たとえば、精米歩合60%であれば、米の外側を40%磨いて造った日本酒という意味です。
精米歩合が低いほど、雑味の少ない味わいになります。
じゃあ純米大吟醸が1番いいの?
そういうわけでもないんです。なぜなら、米を磨けば磨くほどキレイな味になる一方、旨味はなくなります。
旨味とはアミノ酸です
タンパク質を含んだ米の外側を残しておくと、分解されてアミノ酸になります。アミノ酸は旨味のもとなので、「旨味のあるお酒」ができあがります。
ビール、ワイン、焼酎、どれも旨味はありません。
日本酒は世界でも珍しい旨味を含んだアルコールなんです。
さらに、コクや酸味を加える
精米歩合の高いお酒は、旨味だけでなくコクや酸味が複雑に絡み合い、立体感のある奥深い味わいになります。
同じ発酵食品である納豆をイメージして下さい。 発酵前の大豆と比べて、明らかに旨味やコクがありますよね。
苦味や雑味はありすぎると味が粗雑になりますが、適度に含めばどっしりとした力強い味わいになります。
アミノ酸度、酸度をみる
- 精米歩合
- アミノ酸度
- 酸度
この3つをチェッすることで、味わいをイメージすることができます。
ただ、精米歩合以外はラベル表示が義務付けられていますが、アミノ酸と酸度は任意です。ラベルに載っていない日本酒もあります。
純米大吟醸はお燗には向かない
一方、ほぼデンプンだけで造る日本酒は、お燗には向きません。
腰が細く繊細な味なので、温めると折れてしまいます。
お燗なら純米酒!
お燗には精米歩合の高い純米酒がおすすめです。
温めることにより甘味や旨味がふくらみ、常温や冷酒とは異なる味わいを楽しめます。
結局は好みの問題です
日本酒は嗜好品です。どれが優れてるとか劣ってるとかはないです。
ゼロイチで測れるものではなく、グラデーションのように十人十色です。 純米大吟醸はお燗に向かないと書きましたが、中には温めてもコシが折れない銘柄もあるわけで、、、
なので、知識やウンチクにとらわれず、好きなように飲めばいい。 さらにそれが気の合う仲間と一緒なら、、、最高です。
というわけで、今回は以上です。